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思いぐせ

怒り、不信、恐怖、不平不満、妬み、憎しみ。

予期せぬことや些細なことがきっかけで

負の感情が湧き上がり、自分を苦しめる。

そうした事柄の原因を外側に求めるのは容易いけれど、

それは何の救いにもならないことを私は知っている。

そして、最近はっきりとわかったことなのだが、

そうした苦しみの殆どは自分自身が生み出している。

つまり全ては自分の内側に原因があるのだ。

「何で私を認めてくれないのか」「何でこの人に腹がたつのか」

「何で自分はだめなのか」

何かをきっかけにこんな思いが出てくるのは、

自分の中にある「思いぐせ」のせいだ。

同じ出来事でもその見方や感じ方、考え方は人それぞれだ。

軽く受け流す人もいれば、深刻に受け止める人もいる。

良い面に目を向ける人、悪い面ばかりに目が行く人。

面白いほどに人によって違う。

これは人それぞれが持つ「思いぐせ」の違いにある。

「パブロフの犬」のように、ある刺激に対して

無意識に同じ反応をしてしまうのだ。

大事なのは、自分を苦しめる「思いぐせ」に気づくこと。

それが不幸のループから抜け出す第一歩だ。

今、自分の意識はそのことをどう捉え、どこを選んで受け取るのか、

これだけで自分が見る世界は変わってくる。

スピリチュアルの世界でよく聞く「この世界を作り出しているのは自分」とは、

つまりそういうことなのだと思う。

世界は自分が望むように変えられる、

といことが本当に腹落ちした時、人は幸せになれる。