日本の人口は2048年に1億人を割り、
2060年には8000万人台にまで減少する。
やがて日本から日本人がいなくなる日がやって来る。
以前、そんなことをYoutubeで訴える人を見た。
なるほど、国が日本語教師を国家資格化したのは
こういうことが背景にあるのかと
その時、妙に合点がいった。
つまり、これから日本は
外国人労働者を頼らざるを得なくなる。
彼らを日本に定住させるためには
日本語を学んでもらう必要がある。
けれど、現状は日本語教師の数が圧倒的に足りていない。
だから、その数を増やすための「国家資格」というわけだ。
私が日本語教師を目指したのは別の理由からだけれど
「国家資格」は確かに魅力的に響く。
さて、映画の話だ。
日本語教育検定の勉強をしている中で
在留外国人についての資料を見たことがある。
どんな資格で彼らが日本に来ているのか、という資料だ。
外国人が取得する在留資格は実に様々だ。
その資格の中に「技能実習」というのがある。
この映画のあらすじの中にこの言葉を見つけ
何となく、軽い気持ちで見てみた。
「技能実習」制度の闇、
「安い国ニッポン」の底を支える外国人労働者、
この国の現状に対して無知な日本人。
考えさせられるテーマではあるけれど、
決して重苦しい気分にはならない。
映画の質は高いとは言えないが、
素直に言いたいことが伝わってくる。
思いがけず好印象な映画だった。
そして、日本語教師になって何ができるのか、
改めて考えさせられる映画だった。