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時間は未来から現在へ流れる

4月からずっと会いたいと思っていた人に

今日偶然合った。

養成講座の帰り、乗り換え電車の窓越しに

見覚えのある懐かしい顔をみつけた。

思わず駆け寄り、周りも気にせず、

「わかりますか?」

と声を掛ける。

「もちろん。」

ほっとした。

思えば14年ぶりの再開だった。

年賀状で近況をやり取りするだけの

繋がりだったけれど、

日本語教師として先をいく先輩だ。

いつか、直接話を聞いてみたいと思っていた。

それなのに、連絡を取るきっかけが

なかなかつかめずにいた。

いつも頭の片隅に

「連絡しなきゃ」という思いがあった。

忘れないようにと、

電話の近くに今年頂いた年賀状を置いていた。

それを昨夜なぜか引き出しにしまったのだ。

あれは何の合図だったのだろう。

最近、時間は未来から現在、そして過去へ流れている、

という奇妙で興味深い話を聞いた。

未来はすでに決まっていて、

そのことが起こるために現在があるという。

だとすれば、今日の偶然の出会いも

何かしら未来に起こるべき出来事と

つながっているのだろうか。

ちょっとわくわくするではないか。